「自信がない…」その正体とは?アダルトチルドレンが自分を信じられなくなる理由

 「私、失敗しないので」という、ある医療ドラマのセリフ。このセリフを言える主人公みたいな人を見て「こういう人が自信ある人なんだろうな」と思っている方、意外と多いんじゃないでしょうか?私も、こんなセリフ言ってみたい~、と思っていました。

 

 

ブログをご覧いただきありがとうございます。

セラピストのKOHIROです。

 

 

「自分に自信がありません」

カウンセリングで、とてもよく耳にする言葉です。 

  • 自分の考えに自信がない
  • 仕事に自信がない
  • 人付き合いに自信がない
  • 子育てに自信がない
  • 恋愛に自信がない

など

 

でも、よくお話を伺っていると、あることに気づきます。

「何もかも自信がないんです」そうおっしゃる方でも、丁寧にお話を伺っていくと、実はすべての場面で自信を失っているわけではないんだなと感じることが少なくありません。 

  • 仕事では自分で判断できるのに、人間関係になると急に不安になる。
  • 友達とは自然に話せるのに、職場では「これでいいのかな?」と何度も考えてしまう。
  • 子どものことなら決断できるけど、自分のことになると決められない。 

など、「自信がない」と一言で言っても、実はすべてに自信がないのではなく、ある場面になると、自分を信じられなくなるというような、その人なりの傾向が見えてくることがあります。

 

では、「自信がない」とは、一体どういうことなのでしょうか。

 

自信とは「何でもできる」と思うことではない

 

「自信がある」というと、堂々としていて、迷わず決断できて、何でも挑戦できる人。そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。そう、あの医療ドラマの主人公のような「私、失敗しないので」という姿。

 

でも、本当のところ、「自信」って、どういうことなんでしょうか?

 

「自信」という言葉は、「自分を信じる」と書きます。

つまり、「自分なら何でもできる」と過信する(思い込む)こととは違うんです。

 

「自信」とは、どんな自分でも、どんな場面でも、「自分のままでいて大丈夫」と思える安心感。

あるいは、自分の感じたことや考えたことを、自分自身が一番に信じてあげられることなのではないかと感じています。

 

逆に言えば「自信がない」というのは、「能力がない」ということではなく、自分自身を信じることが難しくなっている状態なのかもしれません。

 

なぜアダルトチルドレンは自分を信じられなくなるの?

 

アダルトチルドレンの方のお話を伺っていると、やはり幼い頃の家庭環境が大きく影響していると感じます。

 

例えば、

  • 失敗すると強く怒られた
  • 「そんなこともできないの?」と言われた
  • きょうだいや他の子と比べられた
  • 頑張っても認めてもらえなかった
  • 何をしてもダメ出しばかりだった

そんな経験が続くと、子どもは「失敗しないようにしよう」「怒られないようにしよう」と必死に対応しようとします。

それだけでなく、もっと深い潜在意識のレベルで、「私の考え・感じ方・選択は間違っているのかもしれない」と受け止めてしまうことがあるんです。

 

例えば、

「悲しい」と言ったら、「そんなことで泣くんじゃない」と言われた。

「やってみたい」と言ったら、「そんなことお前にできるわけない」と言われた。

 

そんなやり取りが繰り返されると、自分の感情や考えをそのまま受け止めることが難しくなっていきます。

そのため、「私が感じたことや考えたことは、信用しない方がいい」そんな心のクセが身についてしまいます。

 

本当に怖いのは、失敗ではなく「また否定されること」

 

自分の判断を信じられないと、誰かの「正解」を探したくなります。

  • 「これで大丈夫かな?」と何度も確認したくなる
  • ネットで検索が止まらなくなる
  • 相手や場の空気を読みすぎて合わせてしまう
  • 新しいことに挑戦できなくなる

これらは、あなたの能力が足りないからではありません。

本当に怖いのは、失敗そのものではなく、「またあの頃のように否定されて傷つくこと」なんです。

 

だからこそ、できるだけ間違えないように、自分よりも誰かの「正解」を探そうとしてしまいます。 

 

自信がある人は、不安がない人なの?

 

大きな舞台に立つ役者さんや歌手の方がインタビューなどで、「自信なんてないですよ」と話されているのを見聞きすることがあります。

 

私たちは、「自信がある人が、ああいう大きな舞台で活躍している」と思ってしまいがちです。

でも、自信があるからできているわけではないということなんですよね。

 

それでも、その人たちは挑戦を続けています。

 

自信がないからこそ、

  • 準備をする
  • 練習を重ねる
  • 努力を積み重ねる

そう考えると、自信がある人とは、「不安がない人」ではなく、不安があっても、自分が大切にしたいこと・エネルギーを注ぎたいことに対して自分なりに向き合い、「一歩踏み出せる自分」を信じている人、なのかもしれませんね。

 

ヒプノセラピーが大切にしていること

 

「成功体験を積めば、自信がつく」そんな言葉を聞くことがあります。もちろん、それも一つの方法だと思います。

でも、アダルトチルドレンの方の中には、成功しても、「たまたまだった」「運が良かっただけ」「次は失敗するかもしれない」 と受け取ってしまう方も少なくありません。

 

つまり、心の奥(土台)に「私はダメだ」という思い込みがあると、その上にどれだけ成功体験を積み重ねても、土台そのものが揺れているため、自信として積み上がっていかず、その成功体験を自分のものとして受け取ることができなくなってしまいます。

 

ヒプノセラピーでは、無理に「自信をつける」ことよりも、自信を失ってしまった心の傷(土台)に目を向けます。 

あの頃、どんな言葉を受け取り、どんな思い込みを抱えながら生きてきたのか。

 

その体験に気づき、潜在意識のレベルから少しずつ心を癒していくことで、「私は私のままで、大丈夫かもしれない」という絶対的な安心感が、自然と内側から満ちていくことを大切にしていきます。 

 

まずは「自信がないまま頑張ってきた自分」を認めることから

 

ここまで読んでくださったあなたに、最後にお伝えしたいことがあります。

 

今、「自分には自信がない」と悩んでいるということは、それだけあなたが「自分の人生をあきらめずに、もっと良くしたい」と願い、真剣に向き合っている証拠です。

 

自信がないからこそ、人の何倍も気を遣い、失敗しないように準備をし、今日まで一生懸命に生き延びてこられたはずです。

その健気さや努力の積み重ねこそが、すでにあなたの「自分を信じる力(自信)」の根っこになっています。

 

「あぁ、私は傷つかないように、こんなに一生懸命やってきたんだな」

「自信がないままでも、今日までよく頑張って生きてきたな」

 

そんなふうに、まずは今のあなたのままで「大丈夫」だと、あなた自身が認めてあげることから始めてみませんか?

その一歩が、本当の意味で「自分を信じる」ということへの、優しくて確かなスタートラインになります。

 

 

今回お伝えしたのは、「自信」の中でも、主に自分の感じたことや考えたことを信じる力についてのお話をさせていただきました。

 

実は、「自信がない」という言葉の中には、他にもいくつかの大切な要素が含まれています。

例えば、「自分には価値があると思えない」「どうせ自分にはできないと思ってしまう」「存在していていいと思えない」なども、多くの方が「自信がない」と表現されます。 

 

これからのブログでは、そんな一つひとつのテーマについても、少しずつ一緒に考えていけたらと思っています。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました☆

では、また書きますね♪

 

 

 

Neutolerance(ニュートレランス)
愛知県名古屋市のヒプノセラピー(催眠療法)/心理カウンセリング サロン&スクール