旅先で日常を忘れる、仕事終わりのビールでリセット、スポーツをして汗を流して気持ち良くなる、など、みなさんそれぞれ解放感を味わう瞬間ってありますよね?私は、自然豊かな場所へ行って解放感を味わっています。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
セラピストのKOHIROです。
「過去を解放しましょう」
「感情を解放しましょう」
「心を解放しましょう」
ヒプノセラピーや心理の世界では、「解放」という言葉をよく耳にします。
でも、「結局、解放ってどういう状態なの?」そう思ったことはありませんか?
実は、「解放」という言葉は、とても抽象的です。
だからこそ、「何となく分かった気になっているけれど、本当はよく分からない」という方もいらっしゃるかと思います。
今日は、「解放する」ということについて、一緒に考えてみたいと思います。
「解放する」と聞くと、思い浮かべるもの
「解放」と聞くと、
- 嫌な記憶が消えること
- 悲しみや怒りがなくなること
- たくさん泣いてスッキリすること
- もう思い出さなくなること
そんな状態を想像する方も多いかもしれません。
もちろん、涙を流したり、心が軽くなったりすることは、とても大切な体験です。
ですが、それだけが「解放」ではなく、実は、本当の意味での「解放」は、もう少し広い意味を持っていると思っています。
吐き出すことと、解放することは少し違います
ヒプノセラピーでは、抑え込んできた感情があふれ、涙が流れることがあります。
-
子どもの頃、本当は言いたかったこと
- 我慢して飲み込んできた思い
- 悲しかったこと
- 悔しかったこと
- 「認めてほしかった」
- 「分かってほしかった」
そんな言葉にならなかった気持ちを、イメージの中で吐き出して表現していくことがあります。
それは、今まで胸の奥に閉じ込めてきた感情を安心できる場で外に出していく、とても大切なプロセスです。
けれど、「吐き出すこと」と「解放すること」は、少し違います。
吐き出すことは、抑えていた感情を外へ表現するプロセス。
一方で、解放とは、その感情や記憶に縛られる力が少しずつ弱まり、以前よりも自由に生きられるようになっていく状態を指します。
つまり、吐き出すことは、解放へ向かう大切な道筋の一つ。
でも、本当の解放とは、その体験を通して起こる「その後の変化」まで含めたものなんです。
ヒプノセラピーで目指す「解放」とは
では、ヒプノセラピーでは、何を目指しているんでしょうか。
過去の記憶を見ていくこと。
イメージの中で親に言えなかった思いを伝えること。
実は、それ自体が本当の目的ではありません。
大切なのは、その体験を通して、
- 「あのは本当に悲しかったんだ」
- 「あの言葉に対して怒りたかったんだ」
- 「空気を読んで我慢していたんだ」
そんな自分の本当の気持ちに気づき、受け止められるようになることです。
そして、
- 「あの時は必要だった反応だった。」
- 「でも、今の私はもう別の選択をしてもいい。」
そんな感覚を、心だけでなく、無意識や身体の感覚も含めて少しずつ学び直していくこと。
ヒプノセラピーでは、そのような変化を大切にしています。
出来事そのものは変えられません。
けれど、その出来事との向き合い方や、自分自身との関わり方は変えていくことができます。
私は、その積み重ねが、本当の意味での「解放」につながっていくんだと考えています。
本当の解放とは、「反応」が変わること
「解放」とは、過去の出来事を消すことではありません。
その出来事と結びついた、
- 恐れ
- 思い込み
- 身体の緊張
- 無意識の反応
などが、「今はもう、その反応を続けなくても大丈夫なんだ。」と、心と身体が少しずつ理解していくことです。
例えば、子どもの頃は、
- 親の機嫌をうかがうこと
- 怒られないように我慢すること
- 嫌われないように相手に合わせること
- 失敗しないように完璧を目指すこと
などが、自分を守るために必要で大切な方法でした。
でも、大人になった今も、その反応しか選べないままだと、生きづらさにつながることがあります。
解放とは、過去を否定することではありません。
「あの頃は必要だった。でも、今の私はもう違う選択もできる。」
そんなふうに心と身体が少しずつ理解し、自動的だった反応から自由になっていくことなんです。
握りしめていた手を、少しずつゆるめるように
私は「解放」という言葉を、もっと日常的に表現するなら、「握りしめていたものに気づき、少しずつ力をゆるめられるようになること」だと思っています。
例えば、ずっと何かを強く握り続けていると、手は疲れてしまいます。
でも、その手を無理やり開こうとすると、かえって力が入ってしまうことがあります。
大切なのは、無理に手を開くことではありません。
「あ、もう握りしめなくても大丈夫なんだ。」と、心と身体が安心したとき、自然と力がゆるみ、手は少しずつ開いていきます。
心も、それとよく似ています。
恐れも、不安も、怒りも、罪悪感も、「ちゃんとしなければ」という思いも、無理に消そうとしなくていい。
まずは、「私はこんな思いを握りしめていたんだ」と気づくこと。
そして、「もう一人で抱え続けなくてもいいんだ」と少しずつ感じられるようになること。
その積み重ねが、本当の意味での「解放」につながっていくんだと思います。
本当の解放は、「これからの選択」が変わっていくこと
本当の解放とは、感情がなくなることではありません。
また、過去を忘れることでもありません。
日々を過ごす中、悲しみや不安を感じる日もあると思います。
それでも、その感情に縛られ続けるのではなく、自分が本当に大切にしたい方向を選べるようになっていくこと。
例えば、
以前なら断れなかったことを、自分の気持ちも大切にしながら伝えられるようになる。
以前なら失敗が怖くて挑戦できなかったことに、不安を感じながらも一歩踏み出せるようになる。
そんな小さな選択の積み重ねが、「過去に縛られた自分」から、「今を生きる自分」へと少しずつ変わっていくことにつながります。
それもまた、本当の意味での「解放」だと考えています。
まとめ
解放とは、過去を消すことではありません。
感情をなくすことでもありません。
たくさん泣くことや、スッキリすることだけでもありません。
もちろん、感情を表現することは、とても大切なプロセスです。
けれど、本当の解放とは、その体験を通して、自分の気持ちに気づき、受け止め、今まで縛られてきた思考や感情、反応のパターンから少しずつ自由になっていくこと。
そして、「私は、これからどう生きていきたい?」という問いに、自分自身で答えられるようになっていくこと。
それが、私の考える「解放」です。
おわりに
もし今、自分と向き合っている最中なのであれば、一つ問いかけてみてほしいことがあります。
「私は、何から自由になりたいんだろう?」
怒りでしょうか。
罪悪感でしょうか。
不安でしょうか。
人に嫌われることへの怖さでしょうか。
それとも、「ちゃんとしなければ」という思いでしょうか。
「解放する」というのは、それらを無理に消すことではありません。
それらに縛られず、自分らしい選択ができるようになっていくことです。
だから私は、過去を癒すことだけでも、現実だけを変えようとすることでもなく、その両方を大切にしながら、一人ひとりが自分の人生を、自分で選んでいけるようになることを大切にしています。
その歩みは、決して劇的ではないかもしれません。
でも、「以前より少し楽になった」「前とは違う選択ができた」という小さな変化の積み重ねが、やがて人生そのものを変えていくのだと、私は信じてサポートをしています。
最後までお読みいただきありがとうございました☆
では、また書きますね♪

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