洗濯したズボンを干す時、裏返してポケットが表に出るようにして干すべきだと思っていました。でも、人から、乾けばどっち向きでもいいじゃんと言われました。そう言われてしまうとそうなんだけど…(苦笑)。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
セラピストのKOHIROです。
「ちゃんとすべき」「人に迷惑をかけるべきではない」「頑張るべき」「期待に応えるべき」など、「〇〇すべき」「〇〇すべきではない」そんな思いに苦しんだことはありませんか?
頭では「少し力を抜いてもいい」と分かっているのに、どうしてもやめられない。
実はその背景には、「べき思考」と呼ばれる考え方が関係しているかもしれません。
でも私は、「べき思考を変えましょう」という話だけでは終わらないと思っています。
なぜなら、その「べき」には、あなたが生きてきた背景があるからです。
ちなみに、「ポケットがある服を裏返して干す」というのは、子どもの頃、母親からよく言われていたものなんですよね。
「べき思考」とは?
私たちは、
- ○○すべき
- ○○すべきではない
という「自分の中のルール」を持っています。
心理学では、このような考え方を「べき思考(Should Statements)」と呼ぶことがあります。
もちろん、考え方やルールを持つこと自体が悪いわけではありません。
ただ、「絶対にそうしなければならない」という思いが強くなりすぎると、自分自身を苦しめてしまったり、人間関係がギクシャクしてしまうことも。
例えば、
- 自分を追い込みやすい
- 失敗が怖くなる
- 休むことに罪悪感を感じる
- 人にも厳しくなってしまう
- 常に頑張り続けてしまう
そんな生きづらさにつながることがあります。
なぜアダルトチルドレンは「べき」が多くなるの?
アダルトチルドレンの方は、この「べき思考」が強くなりやすい傾向があります。
例えば子どもの頃、
- 親がとても厳しかった
- 親の機嫌をいつも気にしていた
- 怒られないように頑張っていた
- 期待に応え続けていた
そんな環境で育った場合、
「ちゃんとしなさい」
「我慢しなさい」
「迷惑をかけてはいけない」
という言葉を、何度も繰り返し聞いてきたかもしれません。
最初は「親のルール」だったものが、繰り返し経験することで、いつしか「自分のルール」になっていきます。
さらに、そのルールを守らないと、
- 怒られる
- 否定される
- 嫌われる
- 見捨てられるように感じる
そんな経験が重なると、脳はこう学習します。
「このルールを守れば安全なんだ」
つまり、そのルールは、あなたを苦しめるものでもあり、同時に、あなた自身を守るため、生きるために必要なものでもあったんです。
だから簡単には手放せない
よく、「考え方を変えれば楽になりますよ」と言われることがあります。
もちろん、それが役立つ場面もあります。
でも、アダルトチルドレンの方の場合、それほど単純ではありません。
なぜなら、「べき思考」は単なる考え方ではなく、安心して生きるために身につけた生存戦略だったからです。
だから、簡単に手放せないのは当然なんです。
「変えられない私はダメなんだ」と責める必要はありません。
まずは、そのルールが今まで自分を守ってくれていたことを知ることも、大切な回復の一歩です。
「誰のルールなんだろう?」と問いかけてみる
ここで、一つ簡単なワークをしてみましょう。
紙を一枚用意して、あなたが普段よく思う「○○すべき」を書き出してみてください。
例えば、
「私は、人に迷惑をかけるべきではない」と書いてみます。
書けたら、次の質問をしてみてください。
- これは誰のルールだろう?
- これは誰のものさしだろう?
- これは誰の価値観なんだろう?
- 私は本当にそう思っている?
- 今の私にも必要なルールだろうか?
正しい答えを探す必要はありません。
ただ、自分の考えを少し眺めてみるだけでも、新しい気づきが生まれることがあります。
「思考と距離を取る」ことを大切にする
私たちは、例えば「ちゃんとすべき」という考えを、つい事実のように受け止めてしまうことがあります。
でも、その考えは、「絶対に従わなければならない命令」ではありません。
例えば、
「私は、ちゃんとすべき」ではなく、
「私は今、『ちゃんとすべき』という考えが浮かんでいるんだな」
と気づいてみることから始めてみましょう。
たったそれだけでも、不思議なことに、考えと自分との間に少し距離が生まれます。
思考と距離が生まれることで、はじめて、「私は本当はどうしたいんだろう?」という、自分自身の気持ちや今までとは違う価値観にも、耳を傾けやすくなっていきます。
ルールを選び直していく
子どもの頃は、自分の価値観で選ぶことは難しかった…。
親や周囲の価値観など、与えられたルールの中で、生き抜くしかなかった…。
でも、大人になった今は違います。
そのルールが今の自分にも必要なのか。
それとも、もう役目を終えたルールなのか。
少しずつ見つめ直し、自分自身で選ぶことができます。
親の価値観でもなく、世間の価値観でもなく、自分自身が大切にしたい価値観を選びながら、生き方を少しずつ築いていっていいんです。
例えば、
- 「ちゃんとすべき」 → 「できる範囲でやれば十分」
- 「頑張るべき」→ 「頑張る日があってもいいし、休む日があってもいい」
- 「人に迷惑をかけるべきではない」 → 「時には人を頼ってもいい」
という感じで、今の自分にとって心地よい考え方を、自分自身で選び直していくこと。
その積み重ねが、 少しずつ生きやすさにつながっていきます。
生きづらさを手放すとは、「過去を否定すること」ではない
アダルトチルドレンの回復とは、過去を否定することでも、無理に忘れることでもありません。
過去に身につけたルールは、その当時のあなたが精一杯生き抜くために必要だった、大切な知恵でした。
だからこそ、「こんな考え方はダメだった」と切り捨てる必要はありません。
むしろ、そのルールが今まで自分を守ってくれたことに感謝しながら、これからの人生にはどんな価値観を大切にしていきたいのかを、自分自身で選び直していくこと。
私は、それがアダルトチルドレンの回復の一つのプロセスだと考えています。
ヒプノセラピーでは、必要に応じて、そのルールが生まれた背景や心の深い部分に優しく触れていきます。
そしてカウンセリングでは、「今ここ」で自分が本当に大切にしたい価値観を見つめ、その価値観に沿った一歩を選んでいくことを大切にします。
過去を理解することと、これからを選び直していくこと。
その両方を大切にしながら、少しずつ「自分らしい生き方」を育てていけたら、と感じています。
まとめ
もし今後、「〇〇すべき」が浮かんだ時は、この質問をしてみてください。
「これは、本当に私のルールだろうか?」
今まであなたを守ってくれたルールに感謝しながら、それが今の自分にも必要なのかを少しずつ見つめ直してみてください。
その積み重ねが、あなたらしく生きる第一歩になっていくはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました☆
では、また書きますね♪

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