わんちゃん、ねこちゃんに癒される。山や海など自然のあるところで癒される。感動する映画やドラマで癒される。みなさん、日々の中でどんな癒しを感じていますか?
ブログをご覧いただきありがとうございます。
セラピストのKOHIROです。
「自分を癒す」「過去を癒す」「傷ついた心を癒す」…。
SNSや本、あるいはセラピーやカウンセリングの現場でも、この「癒し」という言葉をやたらと目にしたり、耳にしたりしませんか?
でも、「じゃあ、具体的にどうなったら『癒された』状態なの?」と聞かれたら、はっきりと答えられる人は少ないのではないでしょうか。
心がホッとしたり、涙を流してスッキリしたり、アロマやマッサージでリラックスすることも「癒し」ですよね。
セラピーの現場における「癒し」は、もう少し具体的で、かつ根本的な心の仕組みを扱っています。
今日は、セッションの現場で「癒し」がどのように起きているのかを、できるだけ具体的に言葉にしてみたいと思います。
1. セッションの場で考える「癒し」の定義
心理療法のセッションにおいて、「癒す」とは、傷ついた過去の出来事をなかったことにしたり、無理やりポジティブに書き換えたりすることではありません。
一言で言うなら、「当時感じきれなかったまま置き去りになっていた気持ちを受け止め、今の自分を縛る心のマイルールを少しずつ手放し、過去の痛みに今の自分が振り回されにくくなること」です。
アロマやマッサージなど外側に求める癒しが「今ここでの心地よさ」だとしたら、セラピーにおける癒しは、長い間身につけてきた心のパターンを少しずつ見直していく作業に近いかもしれません。
具体的には、セッションの中で次のような3つのステップを丁寧に踏んでいます。
2. セラピーの現場でにおける3つのステップ
① 「未完了の感情」を完了させる
幼い頃の記憶や、傷ついた出来事があったとき、私たちはその場で出し切れなかった感情にフタをして、心の中に閉じ込めてしまいます。
これは、心理学では、「未完了の感情」と呼ばれ、当時感じきれなかった気持ちが、心の中に残っている状態なんです。
セッションでは、安全な空間の中で、当時言えなかった言葉や、抑え込んだ感情をしっかりと外に出し、その感情をただそのまま受け止める、ということを行っていきます。
例えば、あなたの中にこんな「抑え込んだ感情」は眠っていませんか?
-
あのとき、本当はもっと「さみしかった」と甘えたかった
-
理不尽に怒られて、本当はすごく「悲しかった」
-
お父さんとお母さんの喧嘩を見て、本当は「怖くてたまらなかった」
-
期待に応えられなくて、本当は「苦しかった」
-
「泣きたかったのに」我慢した
-
「怒りたかったのに」怒れなかった
こうした、当時のあなたが必死に耐えて抑え込んだ「さみしさ、悲しさ、恐怖、苦しみ」などを、まずは「そうだったんだね、本当に辛かったね」と、否定せず、そのまま受け止めてあげること。これが、癒やしの最も大切な第一歩です。
いわば、長い間、心の奥に置いたままになっていた感情に、少しずつ居場所を作ってあげるような作業です。
② 今の自分には必要なくなったルールを手放していく
人間は、傷つく体験をすると、二度とそんな痛みを味わわないようにと、無意識に強力に自分を縛る「マイルール」を心に刻み込みます(心理学ではこれを禁止令やドライバーと呼ぶことがあります)。
子どもの頃は自分を守るための盾だったこのルールが、大人になると、あなたを苦しめる生きづらさの原因になってしまうのです。
よくあるマイルールの例を集めてみました。あなたに当てはまるものはありますか?
-
「完璧でなければならない」(100点じゃない自分には価値がない)
-
「感情を出してはいけない」(泣いたり怒ったりするのは迷惑をかけることだ)
-
「子供であってはいけない」(早く自立しなきゃ、しっかりしなきゃ)
-
「他人を喜ばせなければならない」(自分の気持ちより、相手の機嫌が最優先)
-
「強くあらねばならない」(弱音を吐いてはいけない、人に頼ってはいけない)
-
「存在してはいけない」(私はここにいない方が、みんな幸せなんだ)
セッションでは、「その当時の自分を守ってくれたルールが、今のあなたにまだ本当に必要なのかどうか」を対話の中で見つめ直し、大人のあなたの目線で、今の自分には必要なくなったルールを手放していく、お手伝いをします。
③ 「過去の私」を大人の私が抱きしめる
そうして感情をそのまま受け止めてあげて、マイルールを手放したあと、過去の傷ついた自分(インナーチャイルド)を、今の自分が「よく頑張って生き延びてくれたね」と温かく抱きしめ、心の中に安心できる居場所を作ってあげます。
3. 癒されると、私たちはどう変わるのか?
このステップを踏んで心が「癒される」と、大人になってからの生きづらさが変化していきます。
過去の出来事自体は変わりませんが、それを思い出した時の「痛みの度合い」が変わるからです。
「あの時のつらかった経験は私の一部ではあるけれど、それだけが私ではないな」と感じられるようになり、過去の痛みに今の自分が以前ほど振り回されにくくなっていきます。
具体的には、前よりこんなふうに生きやすくなっていきます。
-
人との距離感が楽になる:人の機嫌に振り回されなくなり、「私は私、人は人」と境界線が引けるようになる
-
どんな自分にもマルを出せる: 完璧じゃなくても、「まあ、いっか」「これが今の私だし」と自分を許せるようになる
-
自分の本音が言える:「嫌です」「助けてください」「さみしいです」を、罪悪感なく相手に伝えられるようになる
-
理由のない不安が消える: いつも何かに追われているような焦燥感が消え、今ある幸せをじわっと感じられるようになる
-
自分の人生を生きている感覚が戻る:他人の正解ではなく、「私がどうしたいか」で進路や生き方を選べるようになる
まとめ
もしあなたが、「生きづらさが根本から変わらない」と感じているなら、「癒し」が必要なサインかもしれません。
傷ついた小さかった頃のあなたを迎えに行き、抑え込んだ気持ちを今のあなたが受け入れてあげる。
そして、マイルールを手放して、自分らしさを取り戻していく。
そんな「癒し」が必要だと感じられた場合は、是非サポートさせてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました☆
では、また書きますね♪

コメントをお書きください