英語の「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略である「HSP」
周りの人と比べ、過剰な敏感さに悩む人として、アメリカの心理学者アーロン博士が提唱され、人口の約15~20%割合でいることが明らかにされました。HSPは、診断名ではなく、生まれ持った気質であり、本人が自覚するためのものです。
最近、メディアなどで取り上げられたり、昔に比べると著書なども増えてきてはいますが、まだ、広く知られていないこともあり、本人も自覚できないまま、生きづらさを抱えているという現状があります。
HSPの主な特徴
・些細なことでも気にしすぎたり、マイナス思考から抜け出せなくなる。
・におい・光・音、電磁波などの外的刺激に敏感に反応したり、常にアンテナを張った状態で神経が高ぶっているため疲れやすい。
・他人との境界線が薄く、他人の気分や感情、その場の雰囲気や人のエネルギー、などにも敏感に反応するため、ストレスを感じやすく、傷つきやすい。
・自分のペースを大切にするため、急な予定変更や、急かされたり同時にやる作業があると混乱する。
・敏感であるがゆえに、愛着障害や幼少期のトラウマを強く感じ、自己肯定感の低さや、自信が持てない、自分を責めてしまう。など。
敏感であることにより、上記のようなネガティブな側面から生きづらさを感じてしまうことも多いですが、HSPでない人と比べ、劣っているのではなく、むしろ、豊かな感情と感受性に恵まれ、直感力、創造性に富み、繊細で深みがあるというポジティブな側面もあります。
そのためには、自分が敏感であることを自覚し、特性を理解し、その特性を今後どう活かしていくのかを見つけることが必要です。当サロンにおいては、日常生活において自分を適切に守る対処法を見つけたり、ポジティブな側面に目を向けていけるようにお話をお聴きしていきます。
また、HSPであることでの生きづらさの裏に、幼少期の家庭環境の要因が考えられる場合は、インナーチャイルドと向き合うことの必要性をお伝えすることもあります。